「乾燥肌ではない」と思っている人ほど乾いている?自認3.1%・症状41.2%というひらき

「乾燥肌ではない」と思っている人ほど乾いている?自認3.1%・症状41.2%というひらき

「私、乾燥肌ではないので」

サロンで施術をしていると、この言葉を本当によく耳にします。
でも実際にその方のお肌に触れると、洗顔後にはっきりと突っぱりが出ていることがあります。

化粧品を選ぶとき、多くの方が自分の肌質を前提にします。乾燥肌向け、脂性肌向け、混合肌向け。
売り場もその分類で並んでいます。
でもその自己認識は、どこまで実際の肌の状態と一致しているのでしょうか。

今回、20〜60代の女性713名に、肌質の自認と、実際に感じている症状を別々の設問で伺いました。
その結果、両者のあいだに13倍以上のひらきがあることがわかりました。

※以下の数値はすべて、2026年8月に実施した「スキンケアに関するアンケート」(n=713)に基づいています。

目次

「自分は乾燥肌」と答えたのは3.1%だけ

まず、現在の肌状態について伺いました。
「常に乾燥・つっぱりを感じる」——つまり自分は乾燥肌だと認識している方は、713名中22名。3.1%でした。

一方で、現在感じている肌悩みを別の設問で尋ねると、乾燥に関わる悩みを1つ以上挙げた方は41.2%、294名にのぼりました。
ここでいう乾燥に関わる悩みとは、洗顔後の突っぱり感、入浴後の乾燥、時間が経つとカサつく、エアコンによるインナードライ、乾燥による小ジワなどを指します。

「自分は乾燥肌」と答えたのは3.1%だけ

同じ調査の中で、自認は3.1%、症状は41.2%。13倍以上の差があります。

つまり、乾燥の症状を抱えている方のほとんどは、自分を乾燥肌だとは考えていません。
売り場で「乾燥肌の方へ」と書かれた棚の前を、素通りしている可能性が高いということです。

自覚を分けたのは「洗顔後の突っぱり感」

では、乾燥を自覚している方と、していない方では何が違うのでしょうか。

乾燥を「よく感じている」と答えた層(114名)と、「感じない」と答えた層で、挙げられた悩みを比べてみました。

悩みよく感じている層感じない層差
洗顔後の突っぱり感38.6%4.3%+34.3pt
時間が経つとカサつく28.9%6.4%+22.5pt
入浴後の乾燥(過乾燥)27.2%6.1%+21.1pt
乾燥による小ジワ20.2%6.1%+14.1pt
エアコンによるインナードライ17.5%6.4%+11.1pt

最も差が大きかったのは「洗顔後の突っぱり感」で、34.3ポイントの開きがありました。
乾燥を自覚している方の38.6%が挙げており、この層の悩み第1位です。
ちなみに713名全体では18.5%で2位でした。

洗顔してからタオルで拭くまでの、ほんの数十秒。そこで起きていることが、その人が自分を乾燥肌だと考えるかどうかを最も強く左右している——そう読める結果です。

裏を返せば、洗顔後につっぱる感覚があるかどうかを自分に問い直すことが、隠れ乾燥肌に気づく一番簡単な手がかりだといえます。

「毛穴」と「乾燥」は、別の悩みとして語られている

もう一つ、意外な結果がありました。

全体の悩み第1位である「毛穴開き」は、乾燥を感じない層で31.4%、乾燥をよく感じている層で17.5%。自覚のない層のほうが高く挙げていたのです。

うるおいが不足して角層のキメが乱れることでも毛穴は目立ちやすくなると考えられていますが(乾燥開き毛穴)、生活者の意識のうえでは、毛穴と乾燥は完全に別の悩みとして扱われているようです。

毛穴を気にしている方が、その原因の候補としてうるおい不足を挙げていない。ここにも、自覚と実態のずれが表れています。

なぜ、洗顔直後に差が出るのか

洗顔直後の肌は、うるおいを守る力が一時的に下がっている状態と考えられています。

このタイミングで何も置かれない時間が続くと、肌表面の水分は蒸発しやすくなります。
その後に化粧水を重ねても、受け入れる側の状態が整っていなければ、なじみ方は変わってきます。
これが過乾燥につながる流れです。

「洗顔後の突っぱり感」が乾燥の自覚を最も鋭く切り分けたという結果は、この“空白の時間”が実感として現れているものと読むこともできます。

肌質ではなく、症状で考える

今回の調査からいえるのは、「自分は何肌か」で考えるのをいったんやめてみるという提案です。

肌質は自己認識に頼るしかありません。
そして今回の結果を見る限り、その自己認識は実態とかなりずれています。

代わりに、具体的な場面を思い出してみてください。

  • 洗顔してタオルで拭いたあと、つっぱる感じはありませんか?
  • お風呂上がりに、顔がカサついていませんか?
  • 夕方、朝より肌が乾いていませんか?

どれか一つでも当てはまるなら、肌質の自認がどうであれ、うるおいの手当てを考える余地があります。

そして、その手当てを入れる場所として最も効きそうなのが、まさに突っぱりを感じているタイミング——洗顔直後です。

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使い慣れた化粧水や美容液はそのまま。順番に1ステップ足すだけで、時間にすると30秒ほどです。

「乾燥肌ではないから関係ない」と思っていた方こそ、一度試してみる価値があるかもしれません。

調査概要

調査名「スキンケアに関するアンケート」
調査期間2026年8月4日〜8月13日
調査対象・人数普段からスキンケアを行なっている全国の20〜60代女性 713名
調査方法Webアンケート/導入クリームのWhia調べ(クロス・マーケティング「QiQUMO」を利用した調査)
設問形式肌状態の自認と、症状としての悩み(1〜5個の複数回答)は別設問で聴取
留意点本調査は生活者の主観的な実感を尋ねたものであり、医学的な診断を示すものではありません

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この記事を書いた人

川東 桃子のアバター 川東 桃子 ホワイエ エステティックディレクター

・ホワイエ エステティックディレクター
・歴13年の現役エステティシャン
・インディバスーパーバイザー・AEA上級エステティシャン

東京を拠点に、今もエステティシャンとして施術の現場に立ち続けています。現場で向き合ってきた「肌のリアル」をもとに導入クリームを開発。ホワイエではエステティックディレクターとして、エステの知見を毎日のセルフケアに落とし込む役割を担っています。

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