美容室で肌の相談をされた人は13%。500名調査でわかった接点の格差

「最近、肌の調子はどうですか」
美容室で、そんなふうに訊ねられたことはあるでしょうか。
美容室は、髪だけでなく顔周りの肌を間近で見ている数少ない場所です。カラーやトリートメントの待ち時間を含めれば、2時間近く同じ人と過ごすこともあります。それでも、そこで肌の話題が出ることは意外と少ないのかもしれません。
今回、20〜60代の女性500名に美容室でのスキンケアの接点について伺ったところ、**肌のアドバイスを受けた経験がある方は12.8%**にとどまりました。一方で、その経験がある方の70.3%が「美容師のアドバイスを信頼できる」と回答しています。
この記事では、「肌の会話」が生まれる場所とそうでない場所に、どんな偏りがあるのかを整理します。
アドバイスを受けたことがある人は12.8%

「美容師から、肌の状態についてアドバイスや相談を受けたことはありますか」と尋ねたところ、「ある」と回答した方は500名中64名、12.8%でした。
回答者の79%が美容室に通っていることを考えると、通店している方に絞っても、8割以上が美容室で肌の話をした経験がないことになります。
来店頻度別に見ると、月1回以上通う方では35.3%と高くなるものの、2〜3ヶ月に1回の方では12.2%。多くの人が当てはまる「2〜3ヶ月に1回」のペースでは、肌の話題が出る機会はほとんどないといえそうです。
施術単価5,000円未満では5.3%、2万円以上では43.3%
もっとも差がはっきり現れたのが、施術単価との関係でした。

| 1回の施術単価 | n | アドバイス経験率 | 店頭商品の購入率 |
|---|---|---|---|
| 5,000円未満 | 207名 | 5.3% | 8.7% |
| 5,000〜9,999円 | 117名 | 11.1% | 26.5% |
| 10,000〜14,999円 | 112名 | 17.0% | 42.0% |
| 15,000〜19,999円 | 34名 | 23.5% | 35.3% |
| 20,000円以上 | 30名 | 43.3% | 70.0% |
支払う金額が4倍違えば、肌の会話が生まれる確率は約8倍違う。単価帯ごとの施術時間の長さや、マンツーマンで丁寧に向き合うサロンと回転を重視するサロンという営業スタイルの違いが、反映されていると考えられます。

直近1年の店頭商品(シャンプー・トリートメント等)の購入率も、ほぼ同じ形のカーブを描きました。会話がある場所ではものが選ばれ、会話がない場所では選ばれない。商品の良し悪し以前に、接点の有無が先にあることがうかがえます。
なお、5,000円未満層の37.2%は「そもそも美容室に通っていない」層であり、この差には来店頻度の違いも重なっています。
地域による差は、ほとんどなかった
「都心部のサロンなら、こうした提案が多いのでは」という仮説も検証しましたが、結果は否定的でした。

| 項目 | 都市部(299名) | 地方(201名) |
|---|---|---|
| アドバイスを受けた経験がある | 14.0% | 10.9% |
| その場で試せる商品を試したい | 30.8% | 29.9% |
| サロン専売品に魅力を感じる | 13.7% | 12.4% |
いずれも大きな差はありませんでした。地域ではなく、価格帯によって接点の有無が分かれているということになります。
受けた人の70.3%が「信頼できる」
では、アドバイスを受けた方は、それをどう受け止めているのでしょうか。

| 信頼度 | 経験あり(64名) | 経験なし(436名) |
|---|---|---|
| 非常に信頼できる | 20.3% | 2.3% |
| 信頼できる | 50.0% | 20.6% |
| どちらともいえない | 26.6% | 56.4% |
| あまり信頼できない | 0.0% | 10.6% |
| 信頼できない | 3.1% | 10.1% |
経験がある方の70.3%が「信頼できる」と回答しました。未経験の方は22.9%で、約3倍の開きがあります。
特筆すべきは、経験者で「あまり信頼できない」と答えた方が0%だったことです。一方、未経験の方で最多だったのは「どちらともいえない」56.4%。
つまり多くの人は、美容師のスキンケアアドバイスを信じていないのではなく、判断する材料を持っていない。体験していないから、評価のしようがないという状態です。
この傾向は別の設問にも現れました。「美容室でスキンケアをすすめられて購入する場合、今使っている製品の代わりになるか」と尋ねた質問で、「わからない」と答えた割合は未経験層66.7%に対して経験者は25.0%。一度でもアドバイスを受けたことがある方は、自分のスキンケアに対する判断がはっきりする傾向があります。
なぜ「肌の会話」は生まれにくいのか
この結果は、美容室側の意識が低いということを意味しないと考えています。
スキンケアの話題は、切り出しに慎重さが必要です。肌の悩みはデリケートで、ふいに触れれば失礼になりかねません。またメイクをして来店する方がほとんどである以上、実際に試してみるという体験を届ける手段も限られます。
単価帯によって差が出たのも、営業姿勢の違いというより、丁寧に向き合う時間が確保できているかどうかの違いと見るべきでしょう。
そして利用者側にも、「美容室は髪の場所であって、肌のことを相談する場所ではない」という前提があります。この相互の遠慮が、12.8%という数字の背景にあるのではないでしょうか。
肌の会話を、自分からはじめてみる
この調査を利用者の側から読み直すと、ひとつのヒントが見えてきます。アドバイスを受けた方の約7割が「信頼できる」と感じているのなら、聞いてみる価値はあるということです。
特に、自分では見えにくいフェイスラインの乾燥や肌のキメの整い方などは、日々多くの人の肌を見ているプロの目にかかりやすい領域です。「今日、乾燥してますかね」とこちらから尋ねてみるだけでも、何かヒントが得られるかもしれません。
スキンケアの情報に疲れを感じている方にとっては、自分の肌を見ながら話してくれる人が一人いることの価値は小さくないはずです。情報を増やす方向ではなく、相談できる相手を見つける方向で。それもひとつの選択肢だと考えています。
そのうえで、洗顔直後の肌はうるおいを守る力が一時的に下がっている状態と考えられています。この時間帯にうるおいのベースを整えておくのが、クリーム先行スキンケアの考え方です。洗顔後すぐ・化粧水の前に導入クリームをなじませ、そのあとはいつものケアを続けます。使い慣れた化粧水や美容液はそのままで、順番に1ステップ足すだけの方法です。
調査概要
| 調査名 | 「美容室とスキンケアの接点に関するアンケート」 |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年7月 |
| 調査対象・人数 | 全国の20〜60代女性 500名 |
| 調査方法 | Webアンケート/導入クリームのWhia調べ(クロス・マーケティング「QiQUMO」を利用した調査) |
| 回答者の内訳 | 美容室に通っている393名(78.6%)/通っていない107名(21.4%) |
| 設問形式 | 全10問。「スキンケアの不満」のみ複数回答。アドバイス経験別の数値は、経験あり64名・経験なし436名をそれぞれ母数としています |
| 留意点 | アドバイス経験者の母数は64名です。少数ベースの数値である点にご留意ください |
本調査のデータ・図版は、出所として「導入クリームのWhia(ホワイエ)調べ」と明記いただければ、報道・記事内でご自由にご利用いただけます。元データのご確認や追加集計のご依頼は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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