「選べない」と感じている人の47.9%が、その場で試せるスキンケアを求めている

「選べない」と感じている人の47.9%が、その場で試せるスキンケアを求めている

「レビューは読んだ。成分も調べた。それでも、どれが自分に合うのかわからない」

スキンケアを選ぶ情報は、以前よりはるかに増えました。それなのに、選ぶことがラクになった実感はあまりない。そんな感覚はないでしょうか。

今回、20〜60代の女性500名に現在のスキンケアへの不満を伺ったところ、**何らかの不満を抱えている方は74.2%**にのぼりました。

そして、不満の「種類」によって、その後の行動意欲がはっきり分かれることも見えてきました。この記事では、どの不満を抱えている人が何を求めているのかを整理します。

目次

74.2%が、何らかの不満を抱えている

まず、全体の不満の内訳です。

現在のスキンケアへの不満回答率
価格が高い32.8%
効果がわかりにくい32.4%
自分の肌に合うものが見つからない28.2%
情報が多すぎて選べない23.8%
特に不満はない25.8%

「特に不満はない」と答えた方は25.8%。裏を返せば、残りの74.2%は何らかの引っかかりを抱えたままスキンケアを続けていることになります。

なかでも「自分の肌に合うものが見つからない」28.2%と「情報が多すぎて選べない」23.8%は、性質が少し異なります。価格や効果への不満が製品そのものへの評価であるのに対し、この2つは選ぶという行為の手前でつまずいている状態だからです。

不満の種類で、行動意欲は大きく変わる

そこで、「メイクを落とさずにその場で試せるスキンケア商品があれば試してみたいか」という設問と重ねてみました。

その場でスキンケアを試したいと回答した割合
抱えている不満n「試したい」と答えた割合
肌に合うものが見つからない141名51.1%
情報が多すぎて選べない119名47.9%
価格が高い164名39.6%
効果がわかりにくい162名32.1%
特に不満はない129名13.2%

全体の平均は30.4%です。それに対し、「合うものが見つからない」層は51.1%、「情報が多すぎて選べない」層は47.9%と、いずれも大きく上回りました。

一方で意外だったのが「効果がわかりにくい」層です。回答率では2位の不満でありながら、試したい割合は32.1%とほぼ平均どおり。効果への不満は、必ずしも「試してみたい」という行動には結びついていないようです。

選ぶことに迷っている人ほど、実際に試せる機会を求めている。 数字が示しているのは、そういう構造でした。

不満が重なるほど、意欲は高まる

不満の個数でも見てみます。

不満が重なるほど試したい意欲は高まる
挙げた不満の数n「試したい」と答えた割合
0個127名11.0%
1個232名29.7%
2個89名43.8%
3個32名65.6%
4個20名45.0%

0個から3個にかけては、11.0%から65.6%へときれいに上がっていきます。ただし4個すべてを挙げた層では45.0%と下がりました。この層はn=20と少数のため参考値ですが、不満がすべてに及ぶと、かえって何かを試す意欲そのものが下がるという可能性も考えられます。

いずれにせよ、迷いが1つ2つと重なっている段階の方ほど、試す機会を求めている傾向は読み取れます。

年代によって、迷いの中身が違う

不満の中身は、年代によっても表情を変えます。

年代別・スキンケアに感じている不満
20代30代40代50代60代以上
効果がわかりにくい22.7%29.6%40.0%32.5%32.3%
肌に合うものが見つからない25.3%33.3%30.3%21.2%16.1%
情報が多すぎて選べない20.0%27.0%27.7%17.5%12.9%
価格が高い33.3%40.9%27.7%30.0%22.6%
特に不満はない30.7%20.8%20.6%36.2%38.7%

30代がもっとも不満を多く抱えており、平均1.31個。価格への不満が40.9%とピークを迎えます。40代になると「効果がわかりにくい」が40.0%と最多になり、悩みの質が価格から手応えへと移っていく様子が見てとれます。

一方、50代以降は「特に不満はない」が3割を超えます。ケアが定まっている方が増えるのか、あるいは期待の置きどころが変わるのか。この年代では、迷いそのものが減っていくようです。

年代ごとの肌悩みの中身については、年代別スキンケアの悩みランキングでも扱っています。

情報を増やしても、迷いは減らない

ここまでのデータから見えてくるのは、シンプルな事実です。

「情報が多すぎて選べない」と感じている方に、さらに情報を届けても、おそらく解決にはなりません。必要なのは比較材料ではなく、自分の肌で確かめられる機会のほうです。

実際、その場で試せる商品への意欲がもっとも高かったのは、「合うものが見つからない」「選べない」という、まさに情報では埋まらない不満を抱えた層でした。

ただ、スキンケアを実際に試すのは簡単ではありません。多くの方はメイクをして外出しており、店頭でテスターを顔に使う機会は限られます。試したいのに試せない。この状態が、迷いを長引かせているのかもしれません。

迷ったときは、順番から見直してみる

もうひとつ、迷いを減らす方向があります。アイテムを増やして探すのではなく、今持っているものの使い方を変えてみるという選択です。

洗顔直後の肌は、うるおいを守る力が一時的に下がっている状態と考えられています。この時間帯にうるおいのベースを整えておくのが、クリーム先行スキンケアの考え方です。洗顔後すぐ・化粧水の前に導入クリームをなじませ、そのあとはいつものケアを続けます。

使い慣れた化粧水や美容液はそのままで、順番に1ステップ足すだけ。新しい製品を探し続けるより、まず順番を見直してみる。選ぶことに疲れている方ほど、試してみる価値があるかもしれません。

調査概要

調査名「美容室とスキンケアの接点に関するアンケート」
調査期間2026年7月
調査対象・人数全国の20〜60代女性 500名
調査方法Webアンケート/導入クリームのWhia調べ(クロス・マーケティング「QiQUMO」を利用した調査)
設問形式全10問。「現在のスキンケアへの不満」は複数回答(「特に不満はない」を含む5択+その他)
留意点不満を4個挙げた層はn=20と少数のため参考値です。また本調査は不満と行動意欲の関係を示すものであり、因果関係を示すものではありません

本調査のデータ・図版は、出所として「導入クリームのWhia(ホワイエ)調べ」と明記いただければ、報道・記事内でご自由にご利用いただけます。元データのご確認や追加集計のご依頼は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。


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この記事を書いた人

川東 桃子のアバター 川東 桃子 ホワイエ株式会社 執行役員 / 商品企画開発担当

導入クリームの人|歴13年現役エステティシャン

東京を拠点にしつつ、現在も高知県でエステサロン代表兼現役エステティシャンとして、現場に立ち続けています。
現場で見てきた「肌のリアル」と商品企画開発の視点から考える「スキンケア設計」から導入クリームを開発しました。

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